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理学・作業・言語聴覚療法室(リハビリ)

リハビリテーションとは?

1.リハビリテーションとは何をすること?

はじめに

病気やけがを患ったり、年齢を重ねたりすると、生活するための能力が低下してしまう場合があります。そうすると、自分にとって大切なことができなくなり、いままで住み慣れたところで幸せに過ごすことが難しくなるかもしれません。

「病気」や「けが」自体は治療により回復する可能性がありますが、「体の動かしづらさ」「体力の低下」「気持ちが落ち込む」「記憶力が落ちた」など、生活するための能力や、自分らしい生活は、安静にしているだけでは取り戻すことが難しい場合があります。ましてや、「年齢を重ねること」によって生活する能力が低下してしまうことは人間である以上、避けることはできません。そのために、いわゆる「リハビリ」が必要になってきます。

 

リハビリテーションの意味

では、「リハビリ」とはどういう意味なのでしょうか?私たちが、普段健康だと感じているときには、食べること、トイレに行くこと、友人や家族と交流すること、好きなことを楽しむこと、働くこと、不安なく温かい布団で休むことも当たり前のように感じられます。しかし、ひとたび、病気になったり、けがをしたりすると、そのような当たり前のことがとても大切であることに気付かされます。

「リハビリ」とは「リハビリテーション」といい、ラテン語のRe(再び)Habilis(取り戻す)が語源といわれています。日本語では「全人間的復権」という意味で、簡単に言うと「人間らしく生活する権利を取り戻す」ということです。

リハビリテーションとは、住み慣れたところで、自分らしく安全にいきいきと暮らせるように保健・医療・福祉・介護および地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織が協力し合って行う「ありとあらゆる取り組み」のことを指します。

 

意外に誤解をされていますが、「リハビリ」は機能訓練という狭い意味でありません。リハビリテーションは単なる機能訓練だけにとどまらず、いろんな方法があり、みなさんを含めたいろいろな人々で力を合わせることが必要なのです。

 

2.チーム医療とリハビリテーション

リハビリテーションのためのいろいろな方法

では、住み慣れたところで自分らしく幸せに生活するリハビリテーションの目的を達成するための方法にはどんなものがあるのでしょう?

 

できる限り体や脳の機能を高めましょう

まず、体力や筋力など「身体機能」や、記憶力や判断力など「脳の機能」など、機能を高めることが大切です。そのための方法を学んでいただき、ご自身やご家族に実践していただくことも大切です。このような機能訓練が「リハビリ」と感じられますが、「リハビリ」はそれだけではありません。

 

活発な生活を心がけましょう

体や脳の機能がよくなれば、生活は活発になります。そして地域でいろんな人と交流し、活動することができます。それとは逆方向に、いきいきとした生活を継続することが、逆に体や脳の働きをよく保ち、健康の維持に役立ちます。このようにせ活発に生活することが大切です。

 

こころの問題にも取り組みましょう

たとえば、ストレスが強く、気持ちが不安でいっぱいだったり、気が滅入ったり、自信がなくてもいけません。そのような状態では、眠れなくなったり、動きたくなくなったり、食欲が落ちたりします。結果として健康な生活には繋がりません。そのような「こころ」の問題に対するリハビリテーションも必要です。

 

生活環境を見直したり、使える社会資源を利用したりしましょう

さらに、環境を工夫することも大切です。たとえ身体の機能が低下しても、それを補ってくれる手すりや車椅子など、さまざまな福祉機器が活用することで、まるで目が悪くなったときに眼鏡をかけるように解決できる場合があります。さらに、ご友人やご家族と楽しく交流できる機会や、出掛けたい場所という環境が生活を活発にするために重要です。いろいろな社会制度や、協力してくれる仲間を見つけることも大切です。

 

いきがいとなるものを見つけましょう

いわゆる「生きがい」と呼ばれているように、生きる目的や希望を見出すこともリハビリテーションのためには大切です。なぜなら、生きがいがないといろんなことに頑張れないからです。自分はどんなことをするのがすきだろうか?どのようなことが生活の中で大事だろうか?と考えてみていただくことも大切です。

 

良い部分も伸ばしましょう

このように、リハビリテーションの目的を達成するためには、悪い部分を良くすることはもちろん大切なのですが、「よい部分」に気付き、「よい部分」を活用し、「よい部分」を増やしていくことで、行えることの可能性は大きく広がるという発想の転換も大切です。悪い部分を良くしていくことはたしかに大切なのですが、そればかりに目がいき、自信を失ってしまうことは、健康や回復にマイナスになってしまうからです。

 

このようにリハビリテーションの目的を達成するためには、身体を鍛えることはもちろん、いろいろな側面を考える必要があります。

 

いろんな職種がチームとしてリハビリテーションを行います

ここで、私たちの生活に置き換えて考えてみましょう。

 

例えば、ご飯を食べるという日々の活動を思い浮かべてください。ご飯を食べるためには、「もうお昼か」「今日はこれを食べよう」と判断する脳の働きが必要です。そして、台所まで歩いて移動し、椅子に座る運動が必要です。

また、ご飯を食べている間、疲れないような体力が必要です。そして、箸を細かく操作して、食べ物を口に運ぶ手の動きが必要です。そして、歯ですりつぶして肺に入らないように上手に「ごっくん」する能力も必要です。

さらに、そもそも「食べたい」という気持ちが必要です。気分が落ち込んでいたり、ストレスがたまっていたりすると、そのような気持ちが起きにくいものです。このように「こころ」や一日の生活リズムが整っていることも必要です。さらに、一人ぼっちで食事をするよりも、気の合う友だちや家族とすてきな雰囲気を味わったほうが、食事がより楽しくなります。このように環境も大切です。もしかすると、食事のためにインスリンという薬を注射したり、薬を一緒にのむ必要があるかもしれません。塩分やたんぱく質など栄養を工夫したほうが健康にもっと良いかもしれませんから、専門家の協力が必要な場合もあります。また、ヘルパーさんや配食サービスなど、社会的な制度を利用することで食事がとれるようになるかもしれません。そして、いつか旅行にでかけて美味しいご飯をみんなでたべたいなぁという目標や希望があれば、毎日の生活がもっと楽しくなるかもしれません。

このように普段何気なく行っている生活も、いろんな要素が絡み合っていることが分かります。一つの素晴らしい家やビルも一つの専門家で建てることはできません。それと同様に、私たちの幸せな生活には色んな要素が関わっています。ですからいろんな専門職がチームとしてリハビリテーションを行っているのです。私たち、理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士は、そのリハビリテーションの目的を達成するための専門家であり、リハビリテーションの方法1つというわけです。

 

 

目標をもつことが大切です

さらに、リハビリテーションを上手にすすめるためには、ご本人とご家族の協力が不可欠です。みなさんの理想とする生活をお聞かせください。このチームワークを良くするためには、目標が定まっていてみんなで共有できていることが何よりも必要なのです。その意味も込めて、私たちは患者様ではなく、健康で幸せな生活をに目指していく「パートナー」と呼ばせていただいています。

みなさんの目標と、私たちが提供できる技術・知識をよくすり合わせたうえで、納得できる目標に向かって共にがんばっていきたいと考えています。そのため、私たち理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の専門性をご理解いただくことで、よりみなさんに活用していただきたいと考えています。

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