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理学・作業・言語聴覚療法室(リハビリ)

言語聴覚士の役割

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist;ST)は、コミュニケーション、高次脳機能(注意力・記憶力など)、摂食嚥下に問題がある方々の、機能回復をお手伝いします。

 

コミュニケーション能力を高めます

コミュニケーションには、ことばによるものと、表情、身振り、イントネーションなどのことば以外のものがあります。中でも言語聴覚士がとりわけ多く扱うのがことばによるコミュニケーション障がいです。ことばを使うためには、「脳」で理解し、伝えたい内容を思考し、「声帯・舌・唇」を動かして音を作ることが必要で、これらのいずれかの場所で問題が生じることによって起こります。

 

具体的に言語聴覚士が取り扱う問題には下記のものがあります。

 

失語症

脳卒中などの病気や、けがにより脳の言語を処理する部分が損傷を受け、聴いたり読んだりした内容を理解する、伝えたい内容を思い浮かべて話したり書いたりすることが難しくなった状態です。
「聞く」「話す」「読む」「書く」の4側面を、検査バッテリーを用いて評価し、個々の状態に合わせた訓練を立案し、施行していきます。

 

音声や構音の障がい

病気やけがなどにより口腔器官の運動麻痺や器質的な問題などが生じ、声量や声質の変化、口腔や舌などの構音器官が障がいされ、言葉を発することが困難になった状態です。音声障がい、構音障がい、吃音などがあります。

 

 

「考える・覚える」などの脳機能を活性化します

脳は、ことばを処理する以外にもたくさんの機能が備わっています。その日あったことを記憶すること(記憶力)目の前のことや周囲に注意を向け集中すること(注意力)適切な行動を判断すること(判断力)などです。これらは脳の各部位が複雑な連携を取り合って機能しています。これら人間が持っている複雑な脳の機能は「高次脳機能」と呼ばれ、脳卒中など脳の病気やけがで障がいされた状態を「高次脳機能障がい」と呼びます。

言語聴覚士は、様々なテストを行い、どのようなことが難しくて、どのようなことに優れているのかを明らかにし、障がいに応じた訓練をすることで脳を活性化し安全に生活が送れるよう機能の回復をはかります

 

食べる楽しみを支援します

食べ物や飲み物は、口からのどにかけて非常に精密な連携運動によって食道へと送り込まれています。老化や脳卒中、器質的損傷、長い間寝たきりでいることによって、飲み込む力が低下すると、食べ物が口の中からこぼれる、うまく噛めない、飲み込めない、むせてしまうなどの症状が出てきてしまいます。これらを「摂食・嚥下障がい」と呼びます。摂食・嚥下障がいがあると、人間の生きる楽しみの一つである「食べる喜び」が損なわれるばかりか、食べ物や飲み物が肺に入ってしまい、誤嚥性肺炎を引き起こしたり、窒息したりすることもあり、生命の危機につながります。

言語聴覚士は口やのどの動きの状態を調べたり、食事のしかたを観察したり、きちんと肺ではなく食道に食べ物が送られているかを「嚥下造影検査」などで調べます。

そして、一口で食べる分量や、食事のときの姿勢、適切な食事の形(トロミがついているか、食べ物が細かく刻まれているか)などを調節します。また、食べたり、飲み込んだりするのに関係する筋肉や器官の訓練や、飲み込むための「ごっくん」という反応を高めるための訓練を行います。また、安全に食べたり、飲んだりできる方法を、介助する人やご家族などに指導させていただくことも重要な役割の一つです。

医師とのカンファレンスの様子

嚥下造影検査の様子

嚥下造影検査を、医師、言語聴覚士、放射線技師が連携して実施しています。

 

そして、一口で食べる分量や、食事のときの姿勢、適切な食事の形(トロミがついているか、食べ物が細かく刻まれているか)などを調節します。また、食べたり、飲み込んだりするのに関係する筋肉や器官の訓練や、飲み込むための「ごっくん」という反応を高めるための訓練を行います。また、安全に食べたり、飲んだりできる方法を、介助する人やご家族などに指導させていただくことも重要な役割の一つです。

 

このように言語聴覚士は、コミュニケーション能力や複雑な脳の働きを改善させたり、安全に食べたり飲んだりすることを支援する専門家です。

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