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脳卒中センター 脳神経外科

電場腫瘍治療

電場腫瘍治療とは?

電場腫瘍治療とは電極パッド(アレイ)を頭皮に4枚貼り、低周波の交流電場を持続的に発生させて脳腫瘍細胞の分裂を阻害する治療法で、腫瘍細胞が増えることをできるだけ妨げる治療です。
治療機器の電場腫瘍治療システム(オプチューン)は、初回手術後に膠芽腫と診断されて、初期治療の放射線療法と併用して行われる化学療法(テモゾロミド)が終了した患者さんに維持療法として使用される治療機器です。 日本では2017年12月に保険適応となりました。

 

対象および方法は?

初発膠芽腫と診断された脳腫瘍の患者さんが対象で、再発の患者さんは保険適応とはなりません。 診断後、手術→放射線治療+化学療法での入院後、退院して4~7週間のタイミングでオプチューン治療を開始いたします。
頭皮に貼る粘着性シートに取り付けられたセラミック製の電極パッド(アレイ)を通して脳内に治療電場を作り出し、急速に増殖を繰り返す膠芽腫の細胞分裂を阻害することで、腫瘍細胞を抑えるよう作用します。基本的に自宅で行う治療です。バッテリーで作動する携帯タイプの医療機器で、昼夜を問わず継続して長時間使用することができるように設計されています。 化学療法などでみられる吐き気や食欲不振、血球数の減少などの全身性の副作用が少なく体に負担の少ない治療法です。アメリカのガイドライン(NCCNガイドライン)でもオプチューン+テモゾロミド併用治療は推奨されています。

 

 

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