整形外科
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「骨を守ることは、人生を守ること」
骨粗鬆症センターの役割と3つの機能
―「ときどき入院、ほぼ在宅」を支える地域包括ケアの実現に向けて―
骨粗鬆症センターは、一次骨折予防に加えて、二次(性)骨折予防と在宅復帰支援の中核拠点(ハブ)として、地域医療を支えます

① 受け入れ機能(ポストアキュート)
- 急性期治療後の受け入れ・回復支援
急性期病院での治療を終えた患者さんを受け入れ、早期の機能回復と再骨折予防を行います。
主な役割
術後早期からのリハビリテーションの提供
骨粗鬆症治療の継続・開始(確実な二次骨折予防)
在宅・生活期への円滑な移行支援
対象となる主な骨折
大腿骨近位部骨折(術後)
椎体骨折
上腕骨近位部骨折
橈骨遠位端骨折
骨盤骨折
② 受け入れ機能(サブアキュート)
- 在宅・生活期からの受け入れと治療連携
在宅療養中の患者さんや生活期医療機関からの紹介を受け、適切な治療と早期回復を支援します。
主な役割
低侵襲手術への橋渡し(椎体骨折)
保存療法患者の受け入れ(急性期からの下り搬送)
骨粗鬆症治療の開始(再骨折予防)
生活期医療機関との連携
対象となる主な骨折
新鮮椎体骨折
上腕骨近位部骨折(保存療法)
橈骨遠位端骨折(保存療法)
骨盤骨折(保存療法)
③ 在宅復帰支援機能
- 「まさかの骨折」を防ぐための包括的診療
骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折を未然に防ぎ、患者さんが住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援します。
主な取り組み
骨粗鬆症の積極的な診断・治療
転倒予防・生活指導
再骨折予防の継続支援
主な対象
回復期の脳血管疾患患者
入院患者の高齢配偶者・同居家族

骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折の予防(一次骨折予防)
- 転んだだけなのに…「まさかの骨折」
通常であれば骨折に至らないような、わずかな外力によって生じる骨折を脆弱性骨折といいます。
その主な原因は、骨粗鬆症による骨の強度低下です。
骨折が起こりやすい部位
・ 大腿骨近位部骨折(股の付け根)
・ 椎体骨折(背骨)
・ 骨盤骨折
・ 上腕骨近位部骨折(肩)
・ 橈骨遠位端骨折(手首)
くりかえし骨折…「またかの骨折」
ひとたび脆弱性骨折を起こすと、次の骨折のリスクが大きく高まります。
これにより、高齢者の生活の質(QOL)や生命予後にも影響を及ぼすことが知られています。
骨折後の再骨折リスク
背骨 → 背骨:約4倍
背骨 → 股の付け根:約2倍
→ 再骨折のハイリスク状態となります
- 二次骨折予防(再骨折を防ぐ)
「まさかの骨折」を「またかの骨折」にしないために、原因である骨粗鬆症の適切な治療が重要です。 - 一次骨折予防(初めての骨折を防ぐ)
骨粗鬆症による最初の骨折「まさかの骨折」を防ぐためには、骨粗鬆症の早期発見・治療が大切です。
骨粗鬆症そのものの予防
最大骨量(骨の強度のもと)は、主に小児期から若年期の生活習慣によって決まります。
成人後に骨量を大きく増やすことは難しいため、将来の骨折を防ぐためには骨量の減少を防ぐことが重要となります。

主な役割
ベルランド総合病院健診センター、ベルクリニック、府中クリニック、堺市検診後の精密検査
最新ガイドラインに基づき、人生百年時代を見すえた骨粗鬆症治療の提案と継続
かかりつけ医への円滑な連携
- 診療の流れ

当センターでの主な取り組み

1.骨粗鬆症検査
①骨密度検査
- 骨の強さが最も正確に測定できるDXA(デキサ)法を用いて、腰と太ももの付け根の骨密度を測定します。
- 骨密度検査の結果の見かた
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②血液検査
- 骨の代謝(骨を作る力、骨を壊す力)、ビタミンDなどを調べます。









2.骨粗鬆症治療薬
- 現在、様々な種類の治療薬において「骨を強くする効果」「骨折を予防する効果」が認められています。
- 骨密度や血液検査の結果、通院方法などを考慮して、その方に最適な治療薬を選択します。


3.歯科診察(口腔ケア)
- 骨粗鬆症のお薬の合併症(顎骨壊死:がっこつえし)予防のために口腔ケアは重要です。
- そもそも摂食嚥下(食べる)機能の低下は、栄養不足や誤嚥性肺炎の原因となります。
- 「食べられる(噛んで飲み込める)もの」ではなく、「食べたいもの」をバランスよく摂取できるお口の健康の維持向上を目指しましょう。
- ここ半年以内の歯科受診がなく、歯や口腔機能に症状がある方、なるべく早めにかかりつけ歯科を作って治療と定期通院をお願いします。
- 半年以内に歯科受診歴があり、定期的な口腔ケアや入れ歯の調整をしている方、骨粗鬆症治療が始まったことを、かかりつけの歯科に連絡してください。

4.転倒リスク評価と転倒予防
- リハビリスタッフ(理学療法士)が筋力やバランスの評価を実施します。
- 評価の結果を元に、あなたに合った転倒予防、骨折予防のアドバイスを実施します。
5.地域連携
骨折連鎖を予防するには急性期病院、診療所(かかりつけ医)、介護施設との連携が重要です。
6.国際骨粗鬆症財団(IOF)による認証
申請準備中です。
7.骨心(ほねごころ)
“骨を守りたいという純粋な想い”を表す言葉であり、当法人の骨粗鬆症マネージャーがネーミングした造語です。
“自分の骨を守る”、“家族の骨を守る”、骨折を予防するために欠かせない想いです。
8.学会・研修会での活動
骨粗鬆症に関する学会や研修会にて講演、発表しています。
| 氏名 | 職種 | 学会・研修会 | 役割 | 開催年 |
|---|---|---|---|---|
| 田中雅博 | 医師 | 第68回日本老年医学会学術集会 | シンポジスト | 2026年 |
| 田中雅博 | 医師 | 第12回地域包括ケア推進病棟研究大会 ランチョンセミナー | 講師 | 2026年 |






