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医療Q&A

お薬について

Q. お薬を飲むとき、水の量はどれくらいがいいですか?
  • A.水で飲むのは、お薬を飲みやすくするためだけではありません。水といっしょに飲むことで、口から食道を通り胃へ運ばれ、胃の中で水に溶け、吸収されやすい形になります。水なしで普通の錠剤やカプセル剤を飲み込む人がいますが、こうした飲み方をすると、お薬は溶けにくく、効き目も遅くなったり低下したりします。それどころか、お薬が食道の粘膜にくっついたりして、ヘタをすると、食道に炎症が起きたり、潰瘍が生じることがあります。特に、飲んだすぐ後に横になる場合、就寝前に飲んだ場合などは注意する必要があります。
    ただし、水分の摂取制限のある方や頻尿等、特殊な事情のある患者さまの場合は医師・薬剤師にご相談ください。
    最近は、水なしで飲めるとされている錠剤(口腔崩壊錠)がでてきていますが、まだ少数のお薬だけのことで、その他多くのお薬には上記のような注意がまだまだ必要です。
Q. カプセルをはずしたり、錠剤を砕いて飲んでもいいですか?
  • A. そのまま飲むのが原則です。
    カプセルや錠剤の中には、徐々に溶けるようにしたり、腸で溶けるようにしたり、苦味を和らげるためなどの工夫をしたものが多くあります。したがって、カプセルをはずしたり、錠剤を砕いたりすると、お薬の効果が強くなったり、また半減したり、大変飲みづらくなることがあります。
    お薬が飲みにくいときには遠慮なく医師や薬剤師に相談してください。お薬によっては、カプセルをはずしたり、錠剤を砕いたりできるものもあります。また、変更ができるかもしれません。
Q. インスリンを旅行に持っていくとき、保管はどうしたらいいですか?
  • A.インスリンは凍結を避けて冷蔵庫に保管することによって品質が保たれます(フリーザーはだめです)。また高温(40℃以上)になってもだめです。
  • ・ペンタイプの時はセットしたものはそのまま携行しても大丈夫です。セットしたペンを冷蔵庫には入れないでください。結露により故障の原因になります。
  • ・海外旅行のときは、移動時間はそのまま携帯し、ホテルに着いたらすぐに冷蔵庫に入れてください。このとき、体に密着させて携帯していると、体温により温度が上がりますので、ポケットやバッグに入れ、なるべく温度が上がらないようにして携帯してください。
  • ・常温(15~25℃)なら1ヶ月くらいは大丈夫ですが、気温の高い所で長時間の場合はクールパック等が必要となります。
  • ・また有効期限を確かめてください。
Q. 食後に飲むように聞いていますが、食事を取らなかった場合は?
  • A.時間を決めて服用するのは、なかなか大変なことです。飲み忘れないように、お薬は食事と関連づけて処方されることがあります。
    食後だと胃に対する負担(刺激)を軽くします。このような理由で食後の指示となっているお薬は、食事をしなくても服用してください。
    ただし、鎮静剤など胃腸障害の起こりやすいお薬は、その負担を軽くするため、少しでも何か食べてから服用してください。あるいは、やや多めの水で服用するようにしてください。
Q. お薬の保管の仕方はどうすればいいですか?
  • A.お薬は湿気、高温、光を避けて保管ください。自動車などに放置することを避けてください。
  • ・お子様の手の届かない安全な場所においてください。
  • ・食品と間違うことのないようにしてください。
  • ・長期間経ったお薬は、副作用、事故の原因となりますので、廃棄してください。基本的には、お薬はその日数内で服用(使用)されるものとして処方されています。
  • ・座薬は原則として、冷蔵庫など冷暗所で保管してください。つまり体温くらいの温度で溶けるように作られています。したがって食品と間違わないように注意してください。
Q. 目薬(点眼液)は1回に何滴さすのがいいですか?
  • A.1滴で十分です。
    目の中に収まる量は、大体1滴の半分くらいです。1滴以上さしてもあふれるだけです。そればかりか、あふれ出た目薬に含まれる防腐剤などによって目のまわりを荒らすこともあります。
    また、目薬をさした後、パチパチとまばたきをすると目薬は涙と一緒に目から鼻へと抜けてしまいます。1滴を点眼した後は、目薬が目から出てしまわないように、しばらくの間、まぶたを閉じておくことが大切です。
Q. 医薬分業ってなに?
  • A. 医師・歯科医師が患者さまの診断・治療を行なった後、調剤や薬歴、処方箋にもとづいて、保険薬局の薬剤師が薬暦管理(薬の記録)をもとに薬の量や飲み合わせ等を確認した上、調剤します。つまり医師と薬剤師がそれぞれ専門性を発揮し、協力し合うことで、医療の質の向上を図ろうとするものです。

メリット

  1. 医師が治療に必要なものを自由に処方できる。
  2. 保険薬局薬剤師がすべての外来処方箋を点検し、薬暦簿をとり確認することで、安全性がより向上する。「かかりつけ薬局」とすることができる。
  3. 病院薬剤師は病棟業務に専念できる。
  4. 待ち時間の短縮ができる。

デメリット

  1. 二度手間である。
  2. 処方箋料や薬局の調剤基本料などがかかるため、費用が余分にかかる。
Q. 処方箋を紛失したときはどうしたらいいですか?
  • A.処方箋を紛失されますと保険調剤薬局にてお薬を受け取れません。
    処方箋の再発行には、医師の診察が必要となりますので、お問い合わせください。
  • ・処方箋の再発行は、医療保険が適用できず、診察料・処方箋料が自費となります。
  • ・保険調剤薬局にてお薬受け取り後の処方箋の再発行についても、医療保険が適用できません。
    病院での診察料・処方箋料及び薬局でのお薬代どちらも自費となりますので、ご注意下さい。

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