外来・入院のご案内

ホーム  >  外来・入院のご案内  >  医療Q&A:リハビリテーションについて

医療Q&A

リハビリテーションについて

Q. リハビリテーションを行う際の注意事項はありますか?
  • A.リハビリテーションは自分自身でできる大変有効な治療法ですが、正しいやり方と適切な量が大切です。 間違ったやり方や訓練のしすぎはかえって症状を悪化させる場合もあります。医師や理学療法士の説明と指導をちゃんと受けることが必要です。
Q. 温シップ?冷シップ?どっちがいいの?
  • A.「温シップは温める、冷シップは冷やす」と理解している方も多いですが、シップには温度を変化させる効果はなく、実際は薬用の効果で刺激された皮膚が‘温かい‘や‘冷たい‘と感じているのです。
    温めた方がいいか、冷やした方がいいかは、痛みの種類と症状によって異なります。慢性の場合は温シップ、急性で炎症のある場合は冷シップと覚えてください。
Q. 肩こりの原因と予防は?
  • A.頚部や頚部のつけねから肩、あるいは背部にかけて凝った感じや痛みを感じ、なかには頭痛、吐き気を伴うことがあります。肩こりに関係する筋肉にはいろいろありますが、頚部から背部にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉が大きく関与しています。
    肩こりの原因ですが、姿勢のよくない方、頚部・背部を同じ姿勢で仕事をされる方、冷房のあたりすぎ(冷やしすぎ)の方に多く認めます。このような方に筋肉が緊張することで肩こりが生じます。
    治療ですが、肩こりはあくまでも予防です。上記したことを特に気をつけてください。使い捨てカイロや蒸しタオルなどを使って、筋肉の血行を良くし、適度なストレッチングや運動を行なうことが大切です。
Q. 腰が痛い時に気をつけなければならないことは?
  • A.気をつけなければならないことは、痛みを起こす動作は極力避けることです。立ち上がりが痛ければ、周りのものを持ってでも痛くないようにして立ち上がる。前屈するなど痛みを強くする姿勢はとらないことです。腰部の筋肉の緊張は、膝を曲げると曲げた側の腰部の筋肉は緊張しにくくなります。
    立位で静止している時は、足を台の上に乗せ、膝を屈曲している方が腰の負担が少なくなります。就寝時も側臥位で膝を曲げて寝るか、仰臥位で膝の下に布団などを入れて膝を曲げて寝ることが必要です。畳に座る時は胡坐(あぐら)はよくありません。
    正座の方が腰の筋肉の緊張は少なくなります。ソファに座る時は脚を組んで座る方が腰の負担は軽減されます。
Q. 腰が痛くなったら、どうしたらいいの?
  • A.急性の腰痛に対しては、まずは”安静”です。それで腰痛が緩和してくれば無理なく動ける範囲で日常生活を開始します。痛みが完全に取れるまで安静を保つことは逆に回復を遅らせます。
Q. 腰痛のリハビリテーションって?
  • A.急性期を過ぎると温熱療法、牽引療法などの物理療法などを行なっていきます。温熱療法により血管を開き、血行をよくすることで筋肉の痙攣を軽減させます。牽引療法は筋肉のストレッチ及び筋肉のわずかな伸び縮みによるマッサージ効果で血流を改善させます。 また、腰痛体操と呼ばれる運動療法が行なわれます。拘縮や過緊張をきたした筋に対するリラクセーション、弱くなった筋力の回復、筋肉相互間のバランスの乱れを整えるなどの効果があると考えられています。
    また、腰痛の有無にかかわらず、日頃からストレッチや筋力強化訓練を行い、腹筋・背筋のバランスを整えることは腰痛の再発予防につながります。
Q. 変形性膝関節症に対するリハビリテーションとは?
  • A.可動域訓練
    変形性膝関節症によって関節の動きが悪くなったり、動く範囲が狭くなったりした場合に、その動きの改善や動きの範囲を広くするために行なわれます。膝の曲げ伸ばしの訓練は、まず膝を温めてから行なうと痛みも少なく関節や筋肉も柔軟になっているのでより効果的です。蒸しタオルを10分程度膝にあてたり、入浴時に浴槽のなかで訓練したりするのが良いでしょう。
  •  筋力増強訓練
    変形性関節症では、太ももや膝の周りの筋肉を鍛えて膝関節を支える力を強くすることが大切です。仰向けに寝た状態やイスに座った状態で片方の脚を伸ばし(寝た状態では30~45度位に挙上)、そのまま10秒ほど支える方法は膝関節を支える筋肉として一番重要な大腿四頭筋の力を鍛える簡単な方法としてお勧めです。また、水中歩行などプールでの運動は浮力のために膝への負担が少なく筋力をつけるのに大変有効です。

COPYRIGHT © SEICHOKAI YUJINKAI. ALL RIGHTS RESERVED.