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令和3年度 ベルランド総合病院 病院指標



-病院指標公開の目的-

当院は平成18年よりDPCといわれる急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度を導入しています。
今回公表する病院指標は、DPC制度に参加している全病院が、共通のルールで集計した指標であり、病院を客観的に数字で示したものです。 ベルランド総合病院を利用する皆様に、病院の特徴や医療提供体制について理解を深めていただくことを目的として公開しております。

-現在公開されている指標の共通定義について-

・ 令和3年4月1日~令和4年3月31日までのデータを使用しております。
・ 保険適用のデータのみ使用し、事故や労働によるけが等の健康保険以外のデータは含んでおりません。
・ 各指標とも数値が10未満の場合、個人が特定されないように「-」で表記しております。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,023 270 435 630 771 1,048 1,527 3,498 2,663 628
 令和3年度の全症例数は12,493人となっております。最も多い年齢区分である70~79歳は3,498人と全患者数の27.9%を占めております。70歳以上は6,789名で54.3%と半数を占めており、地域の高齢化率の上昇にともない受診者の年齢構成は年々高くなっております。一方で、当院は医療圏唯一の地域周産期母子医療センターとしての役割も担っており0~9歳の患者数は1,023人です。また早産・低出生体重で出生された新生児を出生後より、NICU(新生児集中治療室)、GCU(新生児回復室)にて治療が可能です。


診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

◆ 各診療科別に症例数の多い DPC14 桁分類入院について DPCコード、DPC名称、患者数、当院の平均在院日数、全国平均在院日数、転院率、平均年齢、 患者用パス有・無、解説を示しております。
◆ 全国の平均在院日数は厚生労働省のDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数(平成27年度)の平均在院日数を示しております。( http://www.prrism.com/dpc/H27_dpczaiinnniltusuu.xls )
◆ 患者パス 欄の「■」はクリティカルパス(クリニカルパス)を導入しています。

※DPCとは、急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度であり、疾患・手術・処置・重症度・副傷病等で14桁に分類されています。DPCコードとは14桁の分類、DPC名称とは分類された疾患・手術・処置・副傷病の名称のことです。
※ クリティカルパスとは、良質な医療を効率的、かつ安全、適正に提供するための手段として開発された診療計画表のことです。

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 298 6.90 9.21 2.68% 74.65
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 67 8.22 7.96 1.49% 72.99
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 5.67 5.53 2.38% 60.17
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし術 41 6.15 7.70 2.44% 63.02
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 38 9.18 13.91 5.26% 59.68
  胆管結石や胆管炎が最も多く、特に胆管炎は高齢者に多く、迅速な処置を施さなければ生命に危機を及ぼす疾患です。当院では、他の施設で発症した胆管炎も積極的に受け入れ、内視鏡治療を行っています。消化器癌領域では胃癌が多くをしめており、特に早期胃癌に対し内視鏡での手術を行っています。がん地域連携パスを用いる場合もあり、地域医療機関と連携を行っております。


循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 326 3.71 4.36 0.31% 71.78
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 242 17.05 17.35 19.83% 83.14
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 213 4.79 4.79 0.47% 69.10
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 205 2.57 3.06 0.00% 69.80
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 91 13.49 11.87 4.40% 67.40
 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、不整脈、急性及び慢性心不全、弁膜症、心筋症、大動脈瘤・大動脈解離、高血圧症などの各種循環器疾患に対する診断(重症度評価)と治療を行っております。また、 CCU(冠動脈疾患集中治療室)を設けており、循環器急性疾患に対しては、心臓血管外科との密接な協力体制のもと24時間体制で受け入れを行い、患者さんと医療スタッフとが一体となったベストの治療を目指しています。


呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 153 16.75 20.57 58.17% 85.59
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 146 2.40 3.30 0.00% 73.77
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 79 18.16 18.42 5.06% 74.87
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 9あり 74 11.16 10.46 0.00% 69.49
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 67 11.73 9.07 0.00% 71.96
 呼吸器感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、びまん性肺疾患(間質性肺炎など)、肺癌を中心とした呼吸器系腫瘍など呼吸器疾患全般にわたり診断、治療を行っています。呼吸機能検査、呼気一酸化窒素濃度測定、心肺運動負荷検査などの生理機能検査が可能であり、各種疾患の診断、病状評価を積極的に行っています。呼吸器系腫瘍やびまん性肺疾患に対しては気管支鏡検査、超音波内視鏡検査はもとより呼吸器外科との綿密な連携により必要な症例に対しては迅速な外科的生検を行っています。€ 呼吸器系腫瘍に対しては、呼吸器外科、放射線科との綿密な連携により集学的治療を行っています。誤嚥性肺炎については、継続したケアやリハビリテーションの必要性から包括的なケアを行えるよう、地域連携パスを作成し、運用しています。


内分泌・代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 57 12.84 14.41 8.77% 66.58
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし 43 8.16 11.15 0.00% 62.16
100210xxxxxxxx 低血糖症 14 9.21 6.68 21.43% 79.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 10 19.30 13.14 30.00% 85.10
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 13.42 - -
 糖尿病のコントロールや合併症対策、患者に糖尿病についてさらに知識や実践を向上させていただくことを目的に、外来診療はもとより、 糖尿病教育入院・糖尿病教室、栄養指導やフットケアといった療養指導から合併症のある重症糖尿病まで幅広く治療できるように取り組んでいます。患者や地域の開業医に対しての啓発活動として糖尿病に関するセミナーも定期的に開催しています。


脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 40 16.50 15.63 27.50% 69.50
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 10.96 7.22 15.38% 62.69
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 17.80 15.57 30.00% 76.65
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 18.36 19.21 63.64% 71.82
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - 19.01 - -
 脳神経内科は、脳・脊髄の中枢神経系、末梢神経や、筋肉の病気を診る内科です。代表的な疾患は、脳血管障害(脳梗塞・脳内出血・脳塞栓・一過性脳虚血)、認知症(アルツハイマー病・脳血管性認知症・軽度認知障害、その他 認知機能障害)、一過性全健忘、頭痛、てんかん、痙攣、感染性疾患(脳炎・髄膜炎)、神経難病(パーキンソン病・パーキンソン症候群、脊髄小脳変性症・多 系統萎縮症・筋萎縮性側索硬化症・重症筋無力症・多発性筋炎・筋ジストロフィー等筋疾患、 等々)、脊髄疾患、神経根障害、末梢神経障害(炎症性・糖尿病性・ビタミン欠乏性等)などがあります。神経学的所見に加えて、各種高度先進技術による3T-MRI、シンチ(SPECT,MIBG,DATscan)、MEG、誘発筋電図などを駆使し、脳、脊髄や末梢神経・筋の、形態および機能の状態を解明するとともに、先進的な神経学的治療や急性期リハビリテーションを推進し、早期の機能回復と社会復帰に資することを旨としています。入院後早期から退院支援を行い、在宅復帰に向けたリハビリテーション病院への転院や退院後の生活状況を考慮した退院支援に取り組んでおります。


小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 172 6.13 6.13 3.49% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 108 6.21 5.83 0.00% 0.69
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 70 6.14 6.24 0.00% 2.80
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし 54 4.26 7.78 0.00% 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) なし 手術・処置等2なし 54 9.78 11.01 3.70% 0.00
 出生時、仮死状態や呼吸状態の悪い新生児には刺激・羊水吸引・酸素投与等の蘇生術や処置を行い、継続して治療を要する新生児においては、新生児集中治療管理室にて治療を継続します。すぐに回復した場合や1週間以内の短期間で回復した場合は、産科病棟で母子同室後退院しております。また、肺炎や気管支喘息等の呼吸器疾患での入院が多数を占めますが、てんかん、川崎病、感染性胃腸炎、尿路感染等の入院治療も行っております。その他、食物アレルギーやMRI検査等の検査入院は日帰り~2泊3日程度の短期入院で行っております。


産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 136 8.51 9.38 0.00% 32.88
120180xx99xx0x 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし 55 7.36 6.01 1.82% 31.20
120260xx02xxxx 分娩の異常 骨盤位娩出術等 51 6.84 6.82 0.00% 33.25
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 48 2.02 3.05 0.00% 43.31
120160xx99xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 なし 42 10.40 7.43 0.00% 32.19
 地域周産期センターとして早産・切迫早産や妊娠高血圧症候群などのハイリスク妊産婦の紹介を多く受けており、産科では緊急を含む帝王切開の症例を多く取り扱っております。婦人科は子宮筋腫や卵巣のう腫、子宮体がん、子宮頚がんなどの良性から悪性までの婦人科疾患を取り扱っており、腹腔鏡下による手術にも対応しております。


外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 133 5.37 4.74 1.50% 71.37
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 120 7.15 6.25 0.00% 64.56
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 96 5.59 5.40 0.00% 40.29
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 92 7.88 7.11 1.09% 66.97
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 66 19.00 15.76 0.00% 72.38
 外科では食道から肛門まで一連の消化管疾患、肝臓・胆嚢胆道・膵臓、さらに後腹膜/骨盤臓器(副腎・膀胱・卵巣・子宮)など、腹腔内全域におけるあらゆる疾患に手術対応できる体制を整えております。癌治療では、ダヴィンチによって従来の腹腔鏡手術に比べより精密に手術を行うことができます。特に直腸がんでは根治性を損なうことなく、術後の生活に必要な筋肉や神経を温存することができます。今年度より結腸がんに対してもダヴィンチよる治療を開始しました。また胃がんでは膵臓を傷つけることなく手術が可能となり、術後合併症の発生率を減少させます。また急性腹症にも24時間体制で対応し、地域に貢献しております。


呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 87 10.47 10.47 0.00% 72.23
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 10.00 9.86 0.00% 36.36
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 8.97 9.28 6.67% 49.57
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 8.82 - -
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし - - 10.84 - -
 呼吸器領域の疾患を対象に、診断及び治療は呼吸器内科や放射線科と緻密な連携のもと行っております。原発性肺癌および転移性肺腫瘍、悪性胸膜中皮腫、気胸、外傷性疾患等、各疾患の診断、治療などに対応しており、特に肺癌、気胸を多く取り扱っております。また、低侵襲を心がけるべく、積極的に胸腔鏡を使用して手術を行っています。石綿検診の受入れも行っており、悪性胸膜中皮腫に対しても治療可能です。


乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 71 9.04 10.15 0.00% 67.65
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 62 4.35 5.88 0.00% 60.53
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 25 4.36 4.10 0.00% 38.84
090010xx011xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 あり 21 16.24 15.31 0.00% 48.14
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 12 2.00 3.94 0.00% 57.67
 乳腺外科では手術療法、化学療法、内分泌療法(ホルモン療法)、放射線療法、病理検査によるエビデンスに基づいた診断と 治療を形成外科、放射線治療科、病理部などと連携して行っています。また、化学療法に関しては、初回のみ短期の入院で行っています。


整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 267 26.60 25.3 59.93% 81.61
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 163 2.63 4.99 1.23% 66.28
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 63 10.38 14.64 11.11% 74.21
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 あり 定義副傷病なし 62 2.35 4.23 0.00% 37.81
160700xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 あり 定義副傷病なし 57 4.00 5.99 0.00% 56.98
 整形外科は、運動器全般すなわち、骨、関節、筋肉、神経などすべての領域の疾患の治療を受け持っております。近年の高齢者社会を迎え、骨粗鬆症に起因する骨脆弱性骨折が増加しております。手や肘の骨折を含めた外傷や変形、神経障害に対する手の外科の治療は手の外科専門医が積極的に治療に従事しています。変形性股関節症に対しては、より精密で正確な手術を可能とするナビゲーションシステムを用いた人工関節置換術を行っています。また人工関節の設置精度の向上が認められ術後の高い機能回復、入院期間の短縮が期待されるロボティックアームを使用した人工股関節置換術・人工膝関節置換術を2022年8月から開始いたしました。 さらに一般病院ではほとんど治療されない骨軟部腫瘍に対して集学的治療を行っております。日本整形外科骨・軟部腫瘍相談コーナーの一施設として認定を受け積極的に取り組んでいます。
 

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 25.26 18.90 68.57% 73.66
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし 17 27.47 22.42 76.47% 78.76
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 17.41 15.57 52.94% 75.06
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 14 3.43 2.99 0.00% 65.29
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 11.57 11.78 21.43% 83.21
 脳神経外科では、外科的治療を必要とする脳脊髄疾患の患者様を主に診療させていただいております。脳CTはもちろんのこと脳MRIやMRA(MRIを使った無侵襲な血管撮影法)、脳血管カテーテル検査が緊急で撮影できる体制をとっており,早期に適切な治療を受けられます。入院後早期から積極的なリハビリテーション介入・退院支援を行い、在宅復帰に向けたリハビリテーション病院への転院や退院後の生活状況を考慮した退院支援に取り組んでおります。  
 

心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 35 18.40 15.18 11.43% 76.83
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 20 24.67 21.93 18.52% 66.07
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 15 17.40 11.06 5.00% 79.80
050163xx9900xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 8.06 - -
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり - - 29.08 - -
 心臓血管外科は心臓病センターとして循環器内科と緊密な連携を保って診療を行っています。心疾患はもとより末梢血管疾患に至るまで内科、外科の両面から治療法を検討し、患者さんに安全で最も侵襲の少ない治療法を選択しています。大動脈瘤に対する低侵襲手術であるステントグラフト手術を積極的に行い、高齢者で合併症の多い方にも手術を行っています。また、老人性大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症などの変性弁膜疾患が増加傾向にあり、外科的な弁置換術・弁形成術も積極的に行っております。
 

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 149 2.11 2.50 0.00% 69.70
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 90 7.54 7.02 1.11% 74.33
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 69 6.28 5.56 4.35% 64.75
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 49 12.41 13.14 14.29% 77.33
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 53 9.32 11.63 0.00% 69.13
 泌尿器科では、前立腺生検や膀胱腫瘍に対する手術を多く扱っております。悪性疾患に対しては、診療ガイドラインに基づきながらも個々の患者さんにとって最適な治療を提供しております。また、良性疾患に対しては、患者さんのQOL(quality of life:生活の質)向上をまず第一に考えて診療しています。なお、進行した膀胱癌や神経因性膀胱のため尿路変更を行っている患者さんは、月1回のストーマ外来を皮膚排泄ケア認定看護師が行っています。


耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 53 6.75 7.84 0.00% 28.15
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし 47 4.98 5.71 0.00% 43.32
030400xx99xxxx 前庭機能障害 なし 46 5.04 4.92 2.17% 69.43
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 あり 26 6.58 7.03 3.85% 60.27
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 21 7.24 8.19 0.00% 57.52
 扁桃炎、扁桃周囲膿瘍に対して、習慣性のものであれば扁桃摘出術も積極的に行っており、副鼻腔炎に対しても保存的加療で難治であれば内視鏡下手術を行っております。また頭頸部癌に対しては、手術のみならず放射線治療、薬物療法(抗がん剤)を加味して周学的治療を行い、退院後の社会復帰を心がけています。 2022年4月より、めまい難聴センターを開設しめまい、難聴、顔面神経麻痺といった中耳、内耳の疾患に幅広く対応しています。めまいに対し、内リンパ水腫画像検査などの最新の検査、中耳加圧療法などの最新の治療が可能です。 真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎に対する鼓室形成術、メニエール病に対する内リンパ嚢開放術、良性発作性頭位めまい症に対する半規管遮断術など、中耳、内耳の疾患に対する手術治療を行っています。


形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 38 3.45 4.01 0.00% 63.47
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 28 2.21 2.94 0.00% 72.21
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 11 5.55 7.68 0.00% 78.91
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 あり 手術・処置等2あり 10 65.40 48.20 0.00% 67.10
070570xx970xxx 瘢痕拘縮 その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 5.37 - -
 当院の形成外科では、良性腫瘍や眼瞼下垂の治療が多数を占めますが、火傷・手術創の瘢痕拘縮部位の治療、交通事故等で受傷された顔面損傷等の美容・整容面への治療も実施しております。 また、糖尿病や動脈硬化症に伴う皮膚潰瘍・壊疽に対しての治療も他科と連携して行っております。


眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 あり 重症度等片眼 192 3.00 2.71 0.00% 76.34
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 なし - - 2.61 - -
 全身疾患に併発する眼疾患、糖尿病や高血圧、腎疾患などの眼底病変に対してレーザー治療に重点を置いて管理しています。白内障に関しては小切開超音波白内障手術を行っており、術後早期からの視力回復を得ています。


初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数ファイルをダウンロード

◆ 5 大がんについて、集計期間に入院治療を行った、初発患者は国際対がん連合(UICC)が定義するがんの病期分類(TNM)による退院患者数を、再発患者(再発部位 によらない)は期間内の延患者数を示しています。 「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
◆ 病期分類は、がんがどれくらい進行しているかを意味します。stage0 から satgeⅣまであり stageⅣが最も進行していることになります。
◆ stage は一連の治療を決定する際に用いた病期分類を、術後の病期分類がなければ術前所見に基づく stage を選択しています。

※5大がんとは 肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんを主要 5 大がんとしています。
※TNM とは がんの病期の評価、分類法です。 T:原発巣の大きさと浸潤を評価します。N:所属リンパ節への転移状況を評価します。M:遠隔転移の有無を評価します。 これらを総合的に組み合わせて病期 stage0~stageⅣが決まります。
※初回治療とは がん(含転移巣)に対して、初めに計画された一連の治療および症状緩和的な治療を指します。 自施設のみならず他施設での治療経過も含みます。 一連の治療とは 治療計画再評価までの間におこなわれる治療を総括して指します。 例:手術後、化学療法4クールを行った後再評価、という事例であればこれら全てが一連の治療となり入院回数は問いません。
症状緩和的な治療とは 直接的にがん組織に対するものではなく、がんによる症状の緩和・軽減のために行われる治療です。

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 90 18 27 29 4 35 1 8
大腸癌 29 44 72 54 2 45 1 8
乳癌 77 58 11 2 9 23 1 8
肺癌 68 14 28 99 8 118 1 8
肝癌 6 7 10 13 9 42 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
・胃癌   令和3年度は203例となっております。ステージ別にみると、最も多いのはⅠ期で44%と多く、他病院からの紹介患者も受入れしております。
・大腸癌  令和3年度は246例となっております。最も多いのはⅢ期で29%と重症度の高い方の占める割合が多くなっております。
・乳癌   令和3年度は180例となっております。Ⅱ期までで75%を占めており、がん検診の啓発活動等による早期発見、早期治療が進んでいる結果であると思われます。
・肺癌   令和3年度は335例となっております。最も取り扱いが多いがん種で、診断及び治療は呼吸器内科や放射線診断科・治療科と緻密な連携のもとに行っています。
・肝癌   令和3年度は87例となっております。ラジオ波焼灼術、肝動脈塞栓術、肝切除術などの集学的な治療を行っています。


成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

◆ 入院契機傷病名および最も医療資源を投入し傷病名に対する ICD10 コードが J13~J18$ で始まるものに限定しております。
◆ 重症度分類は、下記の表にあるA-DROP スコアを用いる。重症度分類の各因子が一つでも不明な場 合は「不明」と分類する。重症度の計算には年齢・性別因子を考慮すること。

※ICD10 とは世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した疾病、傷害及び死因の統計分類です。
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略語」

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 7.92 52.62
中等症 60 16.67 78.08
重症 16 12.25 79.13
超重症 1 31.00 90.00
不明 - - -
 重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。重症度と平均年齢は比例しており、成人市中肺炎は高齢になるほど重症になることが分かります。また気管支喘息や COPD(慢性閉 塞性肺疾患)を合併していると重症化しやすくなります。当院では入院早期から早期退院に向けた取り組みとして、積極的に地域医療連携パス(今年度誤嚥性肺炎地域連携パス45件)を利用しています。


脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード

◆ 医療資源を最も投入した傷病名が脳の虚血性疾患の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を 示しております。

※ICD10 とは世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した疾病、傷害及び死因の統計分類です。
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略語」

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 214 21.27 75.62 48.13%
その他 13 19.85 72.62 30.77%
 当院では救急搬送受入れの円滑化を目指し、救急隊から医師が直接依頼を受ける脳卒中コールを実施しております。 t-PA(血栓溶解療法)、DSA(血管内造影)による血栓回収、開頭術などをはじめとする、高度の合併症を有するすべての脳卒中に対応しております。214例と最も多い3日以内の脳梗塞症例では、当院での急性期治療を終えた患者は、在宅復帰に向けたリハビリを実施している病院(回復期リハビリテーションなど)への転院も活用しながら社会復帰にむけた支援を行っております。


診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

◆ 診療科別に手術件数の多い順に上位5術式について、患者数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢、患者用パスの有・無を示しております。
◆ 患者パス 「■」はクリティカルパス(クリニカルパス)を導入しています。「-」はクリニカルパスを導入しておりません。
◆ 手術術式の点数コード(K コード)による集計ですが、輸血関連(K920$)は除外しております。
◆ 術前日数は入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から最終的な退院日までとしています。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 219 2.13 6.68 5.48% 76.16
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他のもの) 86 0.97 2.41 0.00% 70.27
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 57 1.40 5.84 1.75% 72.89
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 31 1.84 3.16 0.00% 70.48
K654 内視鏡的消化管止血術 28 1.25 7.54 14.29% 74.57
 消化器内科では、内視鏡で行う手術が上位となっています。特に膵胆道系疾患に対する処置が多いのが、当科の特徴であります。胃・十二指腸の悪性腫瘍に対するポリープ・粘膜切除術も行っており、特に早期胃癌に対する粘膜下層剥離術を多く行っています。大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例も多く行っていますが、これらのポリペクトミー目的の治療は主に日帰り手術を実施しております。 緊急性が高い手術として消化管からの出血を凝固やクリップを用いて止血する内視鏡的消化管止血術も行っています。また、内視鏡以外の手術としては非代償性肝硬変患者や癌性腹水患者の苦痛緩和ため、胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)を数多く行っております。  


循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 196 1.97 3.12 2.04% 70.37
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 161 1.73 1.94 0.62% 72.44
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 96 2.58 5.86 2.08% 75.46
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) 64 2.13 2.09 0.00% 70.95
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞に対するもの) 64 0.00 14.00 9.38% 69.41
 循環器内科では、狭心症・心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術、不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術、下肢の血管狭窄に対するステント留置術・拡張術を多く実施しております。カテーテル治療に関しては、24時間365日ハートコール体制を整備しており予定手術だけでなく、数多くの緊急手術も実施しております。 また、高齢者における大動脈弁狭窄症が増加傾向にあり、低侵襲手術であるTAVR(経カテーテル大動脈弁置換術)も積極的に行っております。


産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 127 2.02 6.24 0.00% 32.73
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 109 3.39 6.54 0.92% 33.16
K867 子宮頸部(腟部)切除術 48 0.02 1.00 0.00% 43.31
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 42 0.90 3.26 0.00% 48.57
K861 子宮内膜掻爬術 36 0.81 0.08 0.00% 50.61
 当院は地域周産期母子医療センターであり、ハイリスクの方の分娩を積極的に受け入れております。そのため産科では、帝王切開術(選択・緊急)を多く実施しております。また、婦人科疾患を対象としたレディース外来・病棟を開設しており良性・悪性疾患に対する手術(腹腔鏡下手術含む)が実施されています。   


外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 230 2.18 5.75 2.17% 66.67
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 130 1.83 2.55 1.54% 71.53
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 95 0.38 4.27 0.00% 40.34
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 89 8.06 14.09 4.49% 73.11
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術)(内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合) 32 5.97 15.66 6.25% 75.97
 2021年度の外科の手術件数は 1014 件で、腹腔鏡下胆嚢摘出術 230 例(うち緊急手術 84 例)、ソケイヘルニア手術 133 例(前方アプローチ法 131 例、腹腔鏡下 2 例)、結腸悪性腫瘍手術 102 例(開腹 13 例、腹腔鏡下 89 例)、腹腔鏡下虫垂切除術 116例(膿瘍を伴わない 95 例、膿瘍を伴う 21 例)、胃悪性腫瘍手術 67例(開腹 1例、腹腔鏡下 20例、 da Vinci 46例)などが上位でした。疾患頻度としては、急性腹症が全体の 34 %(急性虫垂炎 119 例、消化管穿孔 20 例、腸閉塞 46 例など)、悪性腫瘍手術が全体の 27 %(大腸癌 153 例、胃癌 70 例など)で、緊急疾患および大腸悪性疾患が多い事が特色となっておりました。


呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 37 3.22 8.93 0.00% 71.90
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 34 4.74 7.38 0.00% 72.35
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 29 1.66 8.93 0.00% 71.90
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)(内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合) 22 1.18 13.64 0.00% 70.32
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
 肺癌や気胸に対する胸腔鏡による肺の悪性腫瘍手術や、肺切除術が上位を占めています。手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入しており、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術だけでなく、令和4年1月から胸腔鏡下縦隔腫瘍手術に対しても「ダヴィンチ」を使用した内視鏡手術が可能となりました。精緻な操作により患者様への身体的負担を軽減することに努めております。  


乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 62 1.00 2.35 0.00% 60.53
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 35 1.17 6.51 0.00% 68.86
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 29 1.00 8.45 0.00% 67.41
K476-31 動脈(皮)弁及び筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後)(一次的に行うもの) 21 1.00 14.57 0.00% 47.43
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5センチメートル未満) 17 1.00 1.18 0.00% 37.29
 乳腺外科では、乳腺悪性腫瘍手術が実施手術の多数を占めております。また、乳がん手術におけるセンチネルリンパ節生検ではCTリンパ管造影と色素法を併用によりラジオアイソトープ法と同等以上の精度の高い手術を行っております。 さらに、形成外科と連携し乳房再建術も積極的行っております。また乳腺性疾患(乳腺良性腫瘍等)についても多く治療を行っております。   


整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 218 4.21 12.76 40.37% 78.27
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 188 1.10 2.93 6.91% 65.20
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 139 5.24 16.99 66.91% 81.99
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、膝蓋骨、手、足、指、その他) 87 2.05 3.98 6.90% 55.77
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 86 2.01 18.98 1.16% 69.79
 整形外科では骨折部位を問わず積極的に数多くの骨折観血的手術が実施されております。また大腿骨頚部骨折の地域連携パスを運用しておりスムーズな転院、リハビリ等の治療が継続できるよう入院後早期から退院支援を行っており、高い転院率となっております。


脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 26 0.12 8.38 23.08% 78.92
K1781 脳血管内手術(1箇所) 21 1.33 14.81 38.10% 65.71
K178-4 経皮的脳血栓回収術 19 1.11 20.21 78.95% 75.21
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 12 2.58 15.5 41.67% 74.0
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
 脳神経外科では、脳主幹動脈閉塞を伴った超急性期脳梗塞については、アルテプラーゼ(t-PA)静注療法といった内科的血栓溶解療法に加え、積極的にカテーテル治療(血管内治療)による急性期血行再建術を行っています。また、くも膜下出血については、開頭手術によるクリッピング術や、カテーテル治療による脳動脈瘤塞栓術などを行い、無症候性内頚動脈狭窄症については、頸動脈内膜剥離術(CEA)とカテーテルを用いてステントを留置し狭窄部位を広げる頸動脈ステント留置術(CAS)など患者の状態に合わせて選択・実施しています。破裂動脈瘤などに対する開頭手術やカテーテル手術、良性脳腫瘍、頭蓋底腫瘍などの腫瘍性疾患、顔面けいれんや三叉神経痛などの機能性疾患に対しての外科的治療等、脳神経外科一般の多くの疾患に対し治療を行っています。   


心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 41 3.63 9.39 4.88% 78.07
K5551 弁置換術(1弁のもの) 18 5.28 14.83 33.33% 69.78
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 16 2.75 10.50 18.75% 77.88
K5541 弁形成術(1弁のもの) 12 6.67 16.17 8.33% 61.92
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 11 7.82 19.09 9.09% 68.36
 心臓血管外科手術での冠動脈バイパス術はカテーテル治療(経皮的冠動脈形成術:薬剤溶出ステント治療)の増加で漸減傾向にあります。一方、高齢化のため、腹部大動脈瘤や胸部大動脈瘤、老人性大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症などの変性弁膜疾患が増加傾向にあります。大動脈瘤の手術治療では、開腹や開胸を行って、動脈瘤を直接露出し、動脈を切除して人工血管を縫合して取り替える人工血管置換術を行っております。また、高齢者や合併症の多い患者様にも低侵襲手術であるステントグラフト内挿術を行っております。弁膜症手術に関しては、循環器内科と共に低侵襲手術であるTAVR(経カテーテル弁置換術)、外科的には弁置換術・弁形成術を積極的に行なっております。


泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 106 1.92 4.63 0.94% 75.21
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 71 2.08 2.96 4.23% 64.07
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 52 0.73 4.96 1.92% 66.92
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 40 1.38 6.53 0.00% 69.38
K7981 膀胱結石、異物摘出術(経尿道的手術) 21 1.29 3.43 4.76% 77.0
 膀胱悪性腫瘍に対する手術やレーザーにて尿管結石を破砕する経尿道的尿路結石除去術を多く行っております。当科で取り扱う術式の多くが経尿道的な術式で低侵襲な手術となっております。その為、在院日数も短くなっております。また、手術支援ロボット“ダヴィンチ”を導入しており、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ロボット支援機器使用)、腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(ロボット支援機器使用)、腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術(ロボット支援機器使用)も行っております。


眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 200 0.96 0.96 0.00% 76.22
 眼科では白内障手術のみを取り扱っており、2泊3日の入院で年間約250件の手術を実施しております。  外来での日帰りによる白内障手術の件数も増えてます。


耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 61 1.10 4.49 0.00% 28.10
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合) 14 1.0 3.93 0.00% 51.79
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) 14 0.79 1.0 0.00% 65.14
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 13 1.38 3.92 0.00% 61.23
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 12 1.0 1.08 0.00% 62.42
 口蓋扁桃手術の症例数が多く、平均28歳と幼児からの 若年層が多く含まれております。個人医院からの紹介率も高く、癌によるリンパ節転移の疑いも増えつつあり、リンパ節摘出術の症例も多くなってます。頭頸部腫瘍の手術割合が多く、術後の合併症として神経麻痺の可能性がある場合には神経刺激装置の使用でモニタリングを行い、神経麻痺を起こさないように努めています  


形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 22 0.27 1.00 0.00% 70.55
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 14 0.14 1.43 0.00% 58.36
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 12 0.58 2.83 0.00% 60.58
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 11 0.64 3.91 0.00% 78.91
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
 眼瞼下垂症手術、皮膚・皮下腫瘍摘出手術は1泊2日~3泊4日程度の短期入院にて行っており、日常生活に支障のないよう配慮しております。  また、皮膚腫瘍摘出術においては、若年層~高齢者と幅広い年齢で実施しております。


その他
(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

◆医療の質の改善に寄与するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患であるDIC(播種性血管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症について、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発症率を示しています。
 ここに示している患者数で「入院契機と同一」とは、入院した時に播種性血管内凝固症候群と診断されている患者さんであり、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したが、その後に播種性血管内凝固症候群を発症し、元々の病気の治療よりも播種性血管内凝固症候群の治療に時間を要する場合をお示ししております。

※DIC(播種性血管内凝固症候群)
様々な基礎疾患に合併して凝固系が亢進し、全身の細小血管内に微小血栓が多発して臓器障害が起こる病態。これに伴って凝固因子、血小板が大量に消 費されて減少し、また線溶系も亢進するため出血症状をきたす。原因となる基礎疾患には悪性腫瘍、敗血症が多い。
※敗血症
細菌感染によってひき起こされる全身性炎症反応(SIRS)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 5 0.12%
異なる 8 0.11%
180035 その他の真菌感染症 同一 3 0.09%
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.25%
異なる 6 0.09%
 外科的大手術後や癌、重篤な感染症などにより血液の凝固に異常をきたし、播種性血管内凝固症候群がおこることがあります。 手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。



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