初期臨床研修プログラム
初期臨床研修プログラム
プログラムの名称
泉大津急性期メディカルセンター臨床研修プログラム(番号:030776404)
定員、収容定員
本プログラムの定員は13名とする。(1年次 7名、2年次 6名)
プログラムの目標
社会医療法人生長会で働く職員全員の共有財産である'AIFフィロソフィー'に基づき、当院の医療サービスを利用される人々、そのご家族、そして地域社会とのパートナーシップを築きながら、有機的に働きうる研修医を育成することを目的とする。
よって、当院で研修を受けようとする研修医は、将来の専門性に関わらず、2年間の総合診療研修に専念し、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身につけるとともに、院内のチーム医療、救急医療の現場や地域の医療・福祉機関との連携などの経験を通じて、医師としての全人格教育、豊かな人間性を涵養することを目標とする。
プログラムの特色
本プログラムにおける総合診療方式は、現在の地域の医療需要に対応するプライマリ・ケアの能力に優れた医師を育成する研修体制であり、そのために最低限研修すべき科として必修診療科を設けている。
本プログラムでは、研修医が将来、専門でない分野における臨床経験が不十分なまま医師となるのではなく、専門分野の疾患の治療とともに、医師として患者、その家族の抱える様々な身体的、心理的、社会的問題を認識・判断し、問題解決を図ることができるような能力、いわゆる患者を全人的に診る能力を身につけることを目指している。
また、これらの診療科をそれぞれ研修する中で、チーム医療のコーディネーターとしての機能を発揮できる能力や、医師としてのコミュニケーション能力を生涯にわたり向上させうる基盤を獲得することを目指している。
これらの目標の到達度は、厚生労働省の定める卒後臨床研修目標と各科の到達目標に照らして判定される。
当プログラムの研修は、厚生労働省の定める「新医師臨床研修制度」に基づき内科、外科、および救急部門を基本研修科目として、小児科、精神科、産婦人科および地域医療機関での研修を必修科目として行う。
基本研修および必修研修科目以外の期間は、研修医自らの希望もしくは到達目標の到達度に応じて、選択科目の研修をうける。研修期間は、原則として2年間とする。
カリキュラムの構成
医師臨床研修制度に基づき、内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急科の6科目を必修とし、また麻酔科については2年時の自由選択枠にて2ヶ月(8週)以上研修するよう推奨している。
地域医療は協力型・協力施設のいずれかで研修を1ヶ月(4週以上)行う。
当院では週単位ではなく月単位での研修を行う。
- 1年目ローテートについて
必修科の内科〈循環器内科・消化器内科・血液内科・呼吸器内科の中から2診療科を3ヶ月ずつもしくは3診療科を2ヶ月ずつ選択〉を6ヶ月(24週以上)、救急を3ヶ月(12週以上)と必修外科は一般外科を2ヶ月(8週)とし、選択外科として1ヶ月(4週)は外科系診療科〈外科・整形外科・脳神経外科・形成外科・泌尿器科〉の中から選択しローテートすることを必修にしている。

- 内科系6か月
循環器内科、消化器内科、血液内科、糖尿病・内分泌科、呼吸器内科から2つ or 3つを選択
- 外科系3カ月
外科を2ヶ月、選択外科1ヶ月は外科、脳外科、整形外科、泌尿器科、形成外科の中から1つを選択
- 2年目ローテートについて
必修科目である地域医療、および産婦人科、小児科、精神科も各1ヶ月(4週以上)ずつ協力型もしくは協力施設にて研修を行う。
その他8ヶ月(32週)は自由選択とし、研修医自らが将来を見据え、希望もしくは到達目標の到達度に応じて、選択科目の研修をうける。選択科目研修期間にて研修該当診療科および研修実施施設は以下のとおりである。当院にて研修を実施する診療科〈循環器内科・消化器内科・血液内科・糖尿病内科・呼吸器内科・外科・心臓血管外科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科・救急・婦人科・麻酔科・放射線科・形成外科・病理部・皮膚科〉協力型病院もしくは協力施設にて研修を実施する診療科〈精神科・小児科・地域医療・産婦人科〉ただし、協力施設にて研修できる上限期間は、3ヶ月間とする。
CPCは泉大津急性期メディカルセンターにて実施する。

- 地域医療、精神科、小児科、産婦人科
研修協力病院で研修
- 選択科研修
必須4ヶ月(産婦、小児、精神、地域)以外は自由選択(ただし麻酔科は推奨)
2020年の制度見直し後は、週単位での研修となりますが、泉大津急性期メディカルセンターでは月単位で研修いただきます。
小児科 | 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 医療法人徳洲会 和泉市立総合医療センター 社会医療法人生長会 阪南市民病院 泉大津市立周産期小児医療センター |
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精神科 | 医療法人利田会 久米田病院 医療法人杏和会 阪南病院 医療法人貴生会 和泉中央病院 医療法人永和会 こころあ病院 |
地域医療 | 医療法人社団健育会 西伊豆健育会病院 高野町立高野山総合診療所 雲南市立病院 社会医療法人生長会 阪南市民病院 |
産婦人科 | 泉大津市立周産期小児医療センター |
- 初診外来研修について
当院では1年目研修医は月1から2回、2年目研修医が月4回程度、各科ローテーションを問わず(必修科は除く)初診外来研修として各自実際に初診外来の診療を行い、常にフィードバックできる体制を整えている。
指導体制としては当院の総合診療センターに所属する医師がマンツーマン体制で指導にあたっている。また雲南市立病院から指導を招聘し、少人数制での初診外来研修を行っている。
基本研修及び必修科と選択科の研修内容
a.基本研修・必修診療科研修
厚生労働省の定める基準に沿って設定された研修期間ならびに到達目標であり、当プログラムにおける全ての研修医が修めるべきものである。
到達目標は行動目標と経験目標からなる。
b.選択科研修
必修科の研修を終了したものにおいて、厚生労働省の定める卒後研修目標の達成を一層充実したものとし、かつ必修科研修中に達成不十分であった目標が、2年間の研修修了時には最終的に達成しうるよう選択できるものである。
プログラム責任者と参加施設の概要
プログラム責任者
- プログラム責任者(教育責任者)
花谷 彰久
泉大津急性期メディカルセンター 副院長 心不全センター長
医師研修センター 初期臨床研修室長
- 副プログラム責任者
髙栁 成徳
泉大津急性期メディカルセンター 消化器内科部長
医師研修センター 初期臨床研修室長補佐
プログラム参加施設
基幹型臨床研修病院 | 泉大津急性期メディカルセンター |
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協力型臨床研修病院 | 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 社会医療法人生長会 阪南市民病院 医療法人徳洲会 和泉市立総合医療センター 泉大津市立周産期小児医療センター 医療法人利田会 久米田病院 医療法人杏和会 阪南病院 医療法人貴生会 和泉中央病院 医療法人永和会 こころあ病院 |
協力施設 | 医療法人社団健育会 西伊豆健育会病院 高野町立高野山総合診療所 雲南市立病院 |
プログラム参加施設と研修プログラムの概要
本プログラムによる臨床研修は主に泉大津急性期メディカルセンターで行われるが、小児科については、ベルランド総合病院、和泉市立総合医療センター、阪南市民病院、泉大津市立周産期小児医療センター、精神科は久米田病院、阪南病院、和泉中央病院、こころあ病院、産婦人科は泉大津市立周産期小児医療センターで実施する。
地域医療研修は、協力施設の各施設の中から選択して実施する。
カリキュラムでの内科研修及び外科研修における専門診療科は、診療科の体制や希望を考慮し複数科のローテーションとなる。
プログラムの管理運営体制
当院の臨床研修を管理運営する体制として、そして、研修医をあらゆる面で評価し、サポートできる組織として、プログラム責任者(教育責任者)と当院各科責任者及び各協力施設の指導責任者他、看護部長、管理部長(事務責任者)等によって構成された「研修管理委員会」を設ける。
研修管理委員会の職務と権限
- 研修管理委員会は本プログラムによる研修医の臨床研修目標達成に責任を持つ。
- 研修管理委員会は研修医の採用選考、研修カリキュラムの検討、研修指導医の決定を行う。
- 研修管理委員会は研修施行に関する各施設及び診療科への連絡、指導を行う。
- 研修管理委員会は研修実施の評価と認定の指導を行う。
- 2年間の研修修了時に研修管理委員会は、総合診療方式における基本的研修目標の達成度を判定し、これを院長に報告する。院長は研修修了と目標達成についての最終判定を行い、研修修了証を交付し、その結果について厚生労働大臣に報告する。