広域連携型プログラム
広域連携型プログラム(新設)
プログラムの名称
泉大津急性期メディカルセンター広域連携型臨床研修プログラム(番号:030776406)
定員、収容定員
本プログラムの定員は各学年1名とする。(1年次 1名、2年次 1名)
プログラムの目標
社会医療法人生長会で働く職員全員の共有財産である’AIFフィロソフィー’に基づき、当院の医療サービスを利用される人々、そのご家族、そして地域社会とのパートナーシップを築きながら、有機的に働きうる研修医を育成することを目的とする。
よって、当院で研修を受けようとする研修医は、将来の専門性に関わらず、2年間の総合診療研修に専念し、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身につけるとともに、院内のチーム医療、救急医療の現場や地域の医療・福祉機関との連携などの経験を通じて、医師としての全人格教育、豊かな人間性を涵養することを目標とする。
プログラムの特色
本プログラムは、泉大津急性期メディカルセンターを基幹型施設とし、都市部の急性期医療と地方の地域密着型医療の双方を経験することを通じて、幅広い診療能力と多様な価値観を有する医師を育成することを目的としている。
- 都市部の高度急性期医療と地方の地域密着医療の双方を経験できること
本プログラムでは、1年次に泉大津急性期メディカルセンターにおいて、内科、外科、救急等を中心に、救急医療や集中治療(ICU管理)を含む高度急性期医療を幅広く経験する。また、2年次には周産期医療や小児医療にも触れる機会を設け、総合的な臨床能力を育成する。
- 2年次における6か月間の地域医療研修の実施
2年次の24週間は島根県雲南市に位置する雲南市立病院において地域医療研修を行う。中山間地域における地域包括ケアシステムのもと、外来診療、病棟管理、在宅医療、訪問診療、多職種連携を実地に学び、地域住民に寄り添う医療の在り方を体得する。
- 地域医療推進および医師偏在是正に資する人材育成
本プログラムは、国が推進する医師偏在是正施策に基づき、地域医療に従事しうる意欲と適性を持った医師の育成を目指す。地域医療の現場を長期間にわたり実体験することで、地域医療の重要性と魅力を深く理解し、将来の進路選択の幅を広げる機会を提供する。
- 基幹施設および地域施設による一体的な指導体制とサポート
研修期間中は、基幹施設・地域施設双方に指導医・教育担当者を配置し、個々の研修医に対してきめ細かな指導を行う。地域医療研修中においても、定期的なオンライン面談等により、基幹施設が研修医を継続的に支援し、安心して研修を継続できる体制を整えている。
- 多様なキャリアパスを支援する体制
本プログラムでは、地域医療に興味を持った研修医には、雲南市立病院をはじめとする地域施設での継続的なキャリア形成を支援する一方で、都市部志向や専門診療科志向の研修医に対しても柔軟に対応し、多様な進路希望に応えうる体制を構築している。 基本研修および必修研修科目以外の期間は、研修医自らの希望もしくは到達目標の到達度に応じて、選択科目の研修をうける。研修期間は、原則として2年間とする。
カリキュラムの構成
医師臨床研修制度に基づき、内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急科の6科目を必修とし、また麻酔科については2年時の自由選択枠にて研修するよう推奨している。 地域医療は雲南市立病院にて6か月(24週以上)行う。
当院では週単位ではなく月単位での研修を行う。
- 1年目ローテートについて
必修科の内科〈循環器内科・消化器内科・血液内科・呼吸器内科の中から2診療科を3ヶ月ずつもしくは3診療科を2ヶ月ずつ選択〉を6ヶ月(24週以上)、救急を3ヶ月(12週以上)と必修外科は一般外科を2ヶ月(8週)とし、選択外科として1ヶ月(4週)は外科系診療科〈外科・整形外科・脳神経外科・形成外科・泌尿器科〉の中から選択しローテートすることを必修にしている。

- 内科系6か月
循環器内科、消化器内科、血液内科、糖尿病・内分泌科、呼吸器内科から2つ or 3つを選択
- 外科系3カ月
外科を2ヶ月、選択外科1ヶ月は外科、脳外科、整形外科、泌尿器科、形成外科の中から1つを選択
- 2年目ローテートについて
必修科目である産婦人科、小児科、精神科は各1ヶ月(4週以上)ずつ協力型もしくは協力施設にて研修を行う。地域医療研修については上記の通り6ヶ月(24週以上)雲南市立病院で研修を行う。
その他3ヶ月(32週)は自由選択とし、研修医自らが将来を見据え、希望もしくは到達目標の到達度に応じて、選択科目の研修をうける。選択科目研修期間にて研修該当診療科および研修実施施設は以下のとおりである。当院にて研修を実施する診療科〈循環器内科・消化器内科・血液内科・糖尿病内科・呼吸器内科・外科・心臓血管外科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科・救急・婦人科・麻酔科・放射線科・形成外科・病理部・皮膚科〉協力型病院もしくは協力施設にて研修を実施する診療科〈精神科・小児科・地域医療・産婦人科〉ただし、協力施設にて研修できる上限期間は、3ヶ月間とする。
CPCは泉大津急性期メディカルセンターにて実施する。

- 地域医療
地域医療6カ月が必須です。
地域医療研修先は、島根県の雲南市立病院。
総合診療プログラムも人気で教育体制が整っており、総合診療医を目指す方にもおすすめです。
小児科 | 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 医療法人徳洲会 和泉市立総合医療センター 社会医療法人生長会 阪南市民病院 泉大津市立周産期小児医療センター |
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精神科 | 医療法人利田会 久米田病院 医療法人杏和会 阪南病院 医療法人貴生会 和泉中央病院 医療法人永和会 こころあ病院 |
地域医療 | 雲南市立病院(※6カ月必須) 医療法人社団健育会 西伊豆健育会病院 高野町立高野山総合診療所 社会医療法人生長会 阪南市民病院 |
産婦人科 | 泉大津市立周産期小児医療センター |
- 初診外来研修について
当院では1年目研修医は月1から2回、2年目研修医が月4回程度、各科ローテーションを問わず(必修科は除く)初診外来研修として各自実際に初診外来の診療を行い、常にフィードバックできる体制を整えている。指導体制としては当院の総合診療センターに所属する医師がマンツーマン体制で指導にあたっている。また雲南市立病院から指導を招聘し、少人数制での初診外来研修を行っている。
基本研修及び必修科と選択科の研修内容
a.基本研修・必修診療科研修
厚生労働省の定める基準に沿って設定された研修期間ならびに到達目標であり、当プログラムにおける全ての研修医が修めるべきものである。到達目標は行動目標と経験目標からなる。
b.選択科研修
必修科の研修を終了したものにおいて、厚生労働省の定める卒後研修目標の達成を一層充実したものとし、かつ必修科研修中に達成不十分であった目標が、2年間の研修修了時には最終的に達成しうるよう選択できるものである。
プログラム責任者と参加施設の概要
プログラム責任者
- プログラム責任者(教育責任者)
花谷 彰久
泉大津急性期メディカルセンター 副院長 心不全センター長
医師研修センター 初期臨床研修室長
- 副プログラム責任者
髙栁 成徳
泉大津急性期メディカルセンター 消化器内科部長
医師研修センター 初期臨床研修室長補佐
プログラム参加施設
基幹型臨床研修病院 | 泉大津急性期メディカルセンター |
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協力型臨床研修病院 | 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 社会医療法人生長会 阪南市民病院 医療法人徳洲会 和泉市立総合医療センター 泉大津市立周産期小児医療センター 医療法人利田会 久米田病院 医療法人杏和会 阪南病院 医療法人貴生会 和泉中央病院 医療法人永和会 こころあ病院 |
協力施設 | 医療法人社団健育会 西伊豆健育会病院 高野町立高野山総合診療所 雲南市立病院 |
プログラム参加施設と研修プログラムの概要
本プログラムによる臨床研修は主に泉大津急性期メディカルセンターで行われるが、小児科については、ベルランド総合病院、和泉市立総合医療センター、阪南市民病院、泉大津市立周産期小児医療センター、精神科は久米田病院、阪南病院、和泉中央病院、こころあ病院、産婦人科は泉大津市立周産期小児医療センターで実施する。地域医療研修は、協力施設の各施設の中から選択して実施する。
カリキュラムでの内科研修及び外科研修における専門診療科は、診療科の体制や希望を考慮し複数科のローテーションとなる。
プログラムの管理運営体制
当院の臨床研修を管理運営する体制として、そして、研修医をあらゆる面で評価し、サポートできる組織として、プログラム責任者(教育責任者)と当院各科責任者及び各協力施設の指導責任者他、看護部長、管理部長(事務責任者)等によって構成された「研修管理委員会」を設ける。
研修管理委員会の職務と権限
- 研修管理委員会は本プログラムによる研修医の臨床研修目標達成に責任を持つ。
- 研修管理委員会は研修医の採用選考、研修カリキュラムの検討、研修指導医の決定を行う。
- 研修管理委員会は研修施行に関する各施設及び診療科への連絡、指導を行う。
- 研修管理委員会は研修実施の評価と認定の指導を行う。
- 2年間の研修修了時に研修管理委員会は、総合診療方式における基本的研修目標の達成度を判定し、これを院長に報告する。院長は研修修了と目標達成についての最終判定を行い、研修修了証を交付し、その結果について厚生労働大臣に報告する。