診療科・部門紹介

ホーム  >  診療科・部門紹介  >  脳卒中センター 脳神経外科

脳卒中センター 脳神経外科

脳神経外科は4名による診療体制で、地域医療に積極的に貢献いたします。また、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)を大切にし、すべての情報を提供して十分に話し合った上で治療方針を決定するという基本理念を遵守いたします。

 

外来は月、火、木、土曜日の週4回、午前中に予約制で行っております。患者さん一人一人の訴えや症状にあわせて、適宜多様な検査の中から必要と思われるものを選択して十分な情報が得られるよう努力しております。水曜日は手術日とさせていただいております。更に、脳卒中が疑われる患者様には、24時間体制で脳CTはもちろんのこと脳MRIやMRA(MRIを使った無侵襲な血管撮影法)、脳血管カテーテル検査が緊急で撮影できる体制をとっております。

 

入院後の経過につきましても、当科ではできうる限り短期間で無駄のない診療計画の樹立に努力しております。脳血管カテーテル検査のための検査入院は2泊3日、予定手術のための入院は2週間前後を予定しています。(合併症の有無、疾患や手術内容等、患者様の状態によっては長期の入院が必要になることもあります。)また、脳卒中など重症脳疾患の患者様は、ICU(Intensive Care Unit、集中治療室)において治療を行う体制を取っております。

 

 

  • ■日本脳神経外科学会専門医訓練施設
  • ■日本脳卒中学会認定一次脳卒中センター
  • ■日本脳卒中学会認定研修教育病院

 

診療内容

当科では、外科的治療を必要とする脳脊髄疾患の患者様を主に診療させていただいております。院内のみならず近隣医療施設からの紹介患者様も広く受け入れております。外科的治療を要しない脳脊髄疾患の患者様につきましては、当院の神経内科医と連携して診療させていただきます。

 

手術対象となる対象疾患

1.脳腫瘍 種々様々な腫瘍がありますが、治療の基本は腫瘍の摘出です。そして良性腫瘍の多くは全摘出が可能で予後は概ね良好ですので、ほとんどの方はもとの仕事や社会環境に復帰されます。腫瘍が残存したり再発したり場合は化学療法や放射線療法を追加することがあります。
2.脳動脈瘤 くも膜下出血の原因となります。出血の場合には手術による再出血の防止が重要であり緊急開頭手術の対象となります。未出血の場合は大きさや発生部位、年齢に応じて適宜手術適応を決定することになります。
3.脳動静脈奇形 これも脳動脈瘤同様、出血発症と未出血発症の方がおられます。再三出血する場合や小型で脳表に存在する場合には手術対象になります。
4.脳内出血 主に高血圧の方に合併して生じますが、正常血圧でも稀ならず脳内出血は起こります。脳自体に出血しますので、通常出血の程度に応じて神経破壊は重傷になります。神経脱落症状の改善が望めるものや救命のために外科的治療が必要になり、多くは緊急手術の対象となります。一部、血腫の大きさや部位によっては後日に定位法を駆使した低侵襲の血腫除去法が適応になる場合があります。
5.脳梗塞 脳を栄養する血管の強度狭窄や閉塞により脳組織が破壊され神経脱落症状が生じます。細小動脈の閉塞に対しては薬物による治療が中心となり、神経内科と共同で対処いたします。頚動脈や脳内の主要動脈の狭窄・閉塞に対しては血行再建が可能な場合があり手術適応があります。
6.頭部外傷 多くの場合は脳震盪や少量の頭蓋内出血で経過するため手術にいたる事は稀です。ただし重症の頭部打撲のなかには緊急開頭手術を要する場合があります。予後は一般に不良ですが、急性硬膜外血腫など一部の方において術後顕著な改善をみることもあります。
7.水頭症 脳脊髄の表面を還流する髄液の過度の貯留により歩行障害、痴呆、尿失禁をきたします。上述しましたあらゆる疾患に随伴する可能性があり、治療法はシャント術により皮下に留置したチューブから腹腔に過剰髄液を廃液するのが一般的です。
8.慢性硬膜下血腫 多くは高齢者に生じる疾患で、ゆっくり進行する頭痛、吐き気、痴呆様症状、および麻痺で外来に来られることが多いようです。ほとんどの方に1ヶ月前後以前の軽い頭部外傷の既往があります。治療には手術が必要ですが、局所麻酔でできるうえに予後も一般に良好です。
9.脳血管内手術 動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍、脳梗塞などの疾患の中には各種血管内治療法が有効なものがあると報告されています。随時、各病態に応じてその有効性と危険性につき外科手術との比較から検討させていただきます。

 

 

脳卒中センター 脳神経外科ページ内コンテンツ

COPYRIGHT c SEICHOKAI YUJINKAI. ALL RIGHTS RESERVED.