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耳鼻咽喉科・頭頸部外科

当科は手術的治療を中心に加療を行い、バランスの取れた医療を提供したい、と考えております。

中耳手術に関しましては単に慢性中耳炎、真珠腫に対する鼓室形成術、中耳耳小骨奇形などの鼓膜正常な伝音難聴に対する手術、耳硬化症に対するアブミ骨手術、外リンパ瘻にたいする内耳窓閉鎖術を実施しています。また、日常診療では保存的治療に流れやすい顔面神経麻痺、眩暈疾患に足しても顔面神経減荷術、重症メニエール病に対する内リンパ嚢開放術などを施行いたします。

 

  • ■日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
  • ■日本気管食道科学会研修施設

 

診療内容

1.中耳手術

中耳の手術は基本的に短期入院(2泊3日)といたします。術後の眩暈などがない場合は手術翌日に退院可能です入浴も基本的に自由です。鼓膜形成術(湯浅法)のみなら日帰りです。

 

1)鼓室形成術

多数の症例を重ねた経験から、上鼓室、乳突洞に充填は行いません(中江otol Jpn20 :697-703,2010)。真珠腫にたいしても、段階手術は行わず、一期的に根治をめざします。
したがって多くの手術は経外耳道上鼓室開放(TCA)を行い、郭清後閉鎖するか、後壁削開型鼓室形成術CWD)となります。

 

① 薄切しない耳珠軟骨膜/軟骨弁(islandFlap)による鼓膜形成(中江:薄切しない軟骨膜/軟骨島状弁を用いた鼓室形成術:耳鼻臨床111:15~21,2018)

 

従来手術しても中々閉鎖しない鼓膜穿孔(high risk perforation , 巨大穿孔, 鼓膜癒着症、浅在化鼓膜 等)があることに悩んでおりましたが、薄切しない耳珠軟骨を軟骨膜とともに使用することで解決できました。

この方法は軟組織と硬組織両者の長所をとりいれたもので従来の薄切軟骨とのように反り返る事は無く、厚いままの軟骨を鼓膜輪に乗せることもありません。

 

 

Island flapを用いた鼓膜形成は下図の様に良好な携帯を示し術後聴力も良好です。

 

② CWDの改良(松井ら:第19回頭頚部外科学会:2008)

後壁削開型鼓室形成術(CWD)では術後の乳突腔症状が問題とされてきました。この原因の一つに入口部形成meatoplasty併用されていないことが挙げられます。私共は

  • a)蜂巣の徹底的削開とSpornの平低化
  • b)軟骨を摘出した外耳道入口部形成
  • c)骨露出部の筋膜、皮膚による被覆

の操作を行っています。

③ アブミ骨固着を伴う鼓室硬化症(中江)

アブミ骨に固着のある鼓室硬化症の術後聴力は改善しません。SFS(小開窓アブミ骨手術)の成績はよくありません。
底板を摘出し卵円窓を筋膜で被覆しTORPを置くTORP型アブミ骨手術がriskはあるものの聴力改善の点からは好成績を示します。

  

 

2.アブミ骨手術

当科のアブミ骨手術は経外耳道法です。傷跡は残らず、短時間で終了し、かつ聴力改善は40dB以上ですので非常にコストパーフォーマンスがよい手術です。術後の眩暈がなければ手術翌日に退院可能です。

 

3.顔面神経減荷術

当科ではいままで行っておりませんでしたが、スコア8/40点以下、ENoG10%以下の重症例は積極的に手術した方が有効です。術者は約200例の経験があります
手術操作を工夫していますので、術後の伝音難聴は生じません。

 

4.内耳窓閉鎖術

暈を伴う突発難聴か?と思っていると、実は内耳から外リンパ液が漏れている「外リンパ瘻」という疾病であることがあります。簡単な手術操作で漏出を止めることができます。

 

5.内リンパ嚢開放術

保存的治療の無効な頻繁な発作のある重症メニエール病に対する手術です。眩暈に対し有効なほとんど唯一の手術です。手術前にグリセロールテストを行い陽性例にのみ行います。

 

2.頭頸部腫瘍

従来より当科では頭頸部腫瘍の割合が高く、引き続き丁寧な治療を行っていきます。頭頸部癌に対し手術のみならず放射線治療、化学療法を加味して集学的治療を行いQOLの向上を第一に考慮し、退院後の社会復帰をこころ掛けています。
また甲状腺がんが多いのが当科の特徴です。

 

3.鼻、副鼻腔手術

慢性副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術も症例が多く、力を入れています。手術は基本的全身麻酔で行います。
また鼻閉に対し粘膜下甲介切除術、鼻中隔矯正術も積極的に行っています。
なお睡眠時無呼吸症候群に対する手術に関しては効果が明らかではないので積極的には行っておりません。C-papの適応となります。

 

 

 

 

 

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