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泌尿器科

腎盂、尿管癌

4)腎盂、尿管癌

基本的には膀胱癌と同様の組織(尿路上皮)で成り立っているため治療方法は似ています。

1.    転移のない場合

まず第一に病巣を摘除できるかどうか検討します。腎盂外や尿管外に腫瘍が進展している場合は膀胱癌と同様の抗癌剤治療を行いますが、そうでなければ、腎尿管全摘術(腎臓、尿管、膀胱の一部を摘出)を行います。
手術は基本的には腹腔鏡で行います。手術時間は3-4時間、出血量は200ml程度です。
膀胱部分切除も腹腔鏡で行いますが、症例によって下部尿管は下腹部に小切開をおいて摘出する場合もあります。2022年からはロボット支援手術も導入し、今後はすべてロボット支援手術で行います。ロボット支援手術の場合、下腹部正中切開は必要としません。
当院ではロボット支援手術を行う資格を持った医師が3名(玉田、呉、香山)、そのうち玉田は他の医師を指導できる資格(泌尿器内視鏡・ロボティクス学会プロクター)とロボット外科学会認定の国内A級ライセンスも取得しています。

 

2.転移がある場合

すでに多臓器に転移がある場合は、根治的な手術は望めないため、薬物療法になります。
シスプラチン、ジェムシタビンを用いた抗癌剤治療を4-6コース行い、治療効果を判定します。効果があれば免疫チェックポイント阻害薬(バベンチオ)による継続治療を行います。効果が認められなければ、別の免疫チェックポイント阻害薬(キイトルーダ)による治療を行います。それでも効果がなければ、エンホルツマブベドチンやタキサン系抗癌剤とジェムシタビンを用いた抗癌剤治療を行いますが、予後は依然として厳しいです。

 

 

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